こんにちは!

代表理事の保田です。

 

様々な病気の原因に

ウイルスが関係しています。

 

風邪や胃腸炎、インフルエンザ、

新型コロナウイルス感染症、

水ぼうそう、肝炎、イボなど

身近なものから、

 

エイズやエボラ出血熱のような

致死的なものまで様々な病気に

ウイルスが関係しています。

 

現在約30,000種類が確認されていて、

人は一生の間に200回ほどウイルスに

感染するといわれています。

 

あなたも一度はウイルスが

関係する病気になったことが

あるはずです。

 

それだけ身近なウイルスですが、

ウイルスとは何かと聞かれると

あまりよく知らないのでは

ないでしょうか?

 

そこで今回はウイルスについて

できるだけ分かりやすく説明

しますね。

 

ウイルスとは「粘液、毒液」を

意味するラテン語virusを語源と

します。

 

ウイルスの存在が分かりはじめたのは

ここ100年ほどです。

 

しかし姿を確認することはなかなか

できませんでした。

 

その理由はウイルスが非常に小さい

ためでした。

 

大きさは20~300nm

(ナノメートル=1mmの百万分の1)

で、普通の顕微鏡では確認できません。

 

約50年ほど前になってようやく

電子顕微鏡を使い存在が確認

できました。

 

それだけ小さいのでなかなか

目視で確認することができません。

 

そのためウイルス感染を検査するのに

工夫が必要です。

 

そこで行われるのがPCR検査です。

 

新型コロナウイルス感染症の騒ぎで

良く耳にするようになったので

用語はご存じだと思います。

 

PCR検査を簡単に説明すると、

患者さんから提供された検体

(鼻の奥の粘膜をぬぐったものなど)

 

に操作を加えてウイルスの遺伝子を

増殖させ、遺伝子の有無を確認

する検査法です。

 

遺伝子を扱うため機材が高価なうえ

特殊な操作が必要なので、どこでも

簡単に行うことができる検査では

ありません。

 

 

ウイルスの構造は非常に単純で、

遺伝子(DNAまたはRNA。設計図

と例えられることが多いです)が

タンパク質や脂質の殻で包まれている

のみです。

 

ウイルスと混同されている細菌は

ウイルスよりもずっと大きく

構造が複雑です。

 

細菌は栄養分を利用して活動したり

自分で動いたり、増殖したりできます。

 

細菌や私たちの細胞は遺伝子の

遺伝情報をコピーして増殖する

ことができます。

 

ところがウイルスは構造が単純すぎて

栄養分を利用することも、自分で

動くことも増殖することもできません。

 

そのためウイルスは非生物とする

考えもあります。

 

 

遺伝子を持っているので自分の

遺伝情報はあるのですが、

設計図をもとに増殖する

能力がありません。

 

建築に例えると、設計図は

あるのに、家を建てる材料も

道具もない状態です。

 

これでは子孫を残せず絶滅

してしまいます。

 

そこでウイルスがとった戦略は、

他の生物の細胞に入り込んで、

自分の遺伝情報(設計部)を

まぎれこませ、自分と同じ個体を

作らせるという方法です。

 

ウイルスの生存戦略を簡単に

説明するならば

「他の生物の細胞に寄生して

自分の分身を作らせる」

となります。

 

とても狡猾ですよね。

 

動画でも説明しているので

ご参考に。

 

さらに狡猾なのは、すごい勢いで

遺伝情報をコピーして分身を作って

いくので、世代交代が早く、進化速度

が早い点です。

 

そのため新型のウイルスが生まれ、

さらにさまざまなタイプの亜型が

生まれていきます。

 

時にパンデミックを起こします。

 

歴史を振り返るとインフルエンザ

ウイルスだけでも、

 

1918年 スペイン風邪

世界で4000万人死亡

 

1957年 アジア風邪

世界で200万人以上死亡

 

1968年 香港風邪

世界で100万人以上死亡

 

2009年 新型インフルエンザ(A/H1N1)

世界で1万8449人死亡

 

と猛威をふるってきました。

 

(新型コロナウイルス感染症の4/15時点での

世界全体の死亡者数は124,642人です。

人類は過去にもっと大変なパンデミックを

乗り越えてきているんです!)

 

ウイルスによって入り込める細胞は

決まっていて、

 

イボや水疱瘡のウイルスは皮膚の

細胞に入り込みますし、肝炎の

ウイルスは肝臓の細胞に入り

込みます。

 

風邪やインフルエンザ、

新型コロナウイルス感染症の

ウイルスは呼吸器系の細胞に

入り込みます。

 

そのほか、植物や細菌に入り込む

ウイルスもいます。

 

肝炎のウイルスであれば

血液を通してでしか他の人に

感染する心配はありません。

 

(医療従事者は注射や

手術を行う際に、患者さんの

血液が付いた針やメスが

刺さってしまい、肝炎に

なってしまうことがあります。

 

それが原因で命を落とす人も

います。

普段から命がけで働いて

いるんです!)

 

やっかいなのは呼吸器系の

細胞に入り込むインフルエンザや

コロナなどのウイルスです。

 

くしゃみやセキ、鼻水にも

ウイルスが含まれるため、

人から人へと次々に感染

していきます。

 

 

感染された細胞では次々に

ウイルスが生産され、体内に

ウイルスが増殖し、やがて

症状が出現し発病します。

 

このとき出現する症状として

熱があります。

 

この熱が実はウイルスの増殖を

抑えるうえで非常に大事なんです。

 

体内に異物が存在していることを

知った免疫細胞が働きだすと

熱が出ます。

 

熱がでることで免疫系は活発に

なり、ウイルスを排除して

くれます。

 

またウイルスは熱に弱いため、

熱が出るだけでも死滅し

増殖ができなくなります。

 

しかし医者は熱が出ると

すぐに解熱剤を使いたがります。

 

その結果かえってウイルスの

増殖を助けてしまいます。

 

注意が必要です。

 

またウイルスが原因の風邪に

抗生物質を処方する医者が

多いのも問題です。

 

抗生物質は細菌性の感染症には

有効ですが、ウイルス性の

感染症には全く効果がありません。

 

(細菌性の感染症を合併している

場合は抗生物質の投与が必要に

なりますが)

 

 

今までの話だとウイルスは無限に増殖

してしまいそうですが、そんなことは

ありません。

 

医学が発達していなかった時代でも

自然に終息していきました。

 

ペストを例にとると、14世紀当時の

ヨーロッパ全人口の1/3にあたる

2500万人が死亡しましたが、

終息に向かいました。

 

もちろん14世紀なので医学と

呼べるものは存在していませんでした。

 

それにも関わらず終息したのは

なぜでしょう?

 

この原因はいろいろ考えられますが、

僕の意見を述べさせてもらいます。

 

ひとつはウイルス自身の特性に

よると思います。

 

ウイルスは寄生しないと

増殖できません。

 

もし寄生した人間が次々に

亡くなってしまうとどうなる

でしょうか。

 

ウイルスは増殖するすべを

失ってしまいます。

 

すると自然に感染拡大が

おさまり、終息に向かって

いきます。

 

もうひとつの原因は

人間には獲得免疫がある

ためだと考えられます。

 

獲得免疫とは以前に出会った

ことがある感染に対して、

感染源であるウイルスを

やっつける抗体という物質を

産生したり、

 

ウイルスによって感染された

細胞を排除したりする能力です。

 

この能力があるおかげで、

ウイルスが蔓延するとともに

獲得免疫をもった人が増えて

いくことになり、やがて感染する

人が減っていくのだと思います。

 

 

外に目を向けた予防も大切ですが、

それ以上に大切なのは自分の内に

備わった力を信じ、その力が十分

発揮されるようにすることです。

 

免疫能力を維持するのに大切な

三原則は

 

・十分な睡眠

・バランスのとれた食事

(特にビタミンA,C,E、タンパク質)

・不安やストレスを減らす

(深呼吸や瞑想がオススメです)

 

です。

 

心がけてください!

 

 

ウイルスに関する興味深い説が

あります。

 

前述したようにウイルスは

細胞内に入り込みます。

 

その後、増殖するために

感染先の遺伝子に自分の

遺伝子を組み込みます。

 

つまり遺伝子操作を加える

わけです。

 

これが生物の進化に関わっている

のではという説があります。

 

興味深い説ですよね!

 

少し長くなったので、この説に関しては

またあらためてお伝えしますね。