こんにちは!

代表理事の保田です。

 

近年、『健康寿命』を延伸する

ということが、医療介護業界での

ひとつの目標になっています。

 

テレビコマーシャルなどでも

健康寿命というワードをよく耳に

するので、あなたも一度は聞いた

ことがあると思います。

 

ところが『健康寿命』とは

何かと聞かれて、明確に答えられる

人はあまりいません。

 

どうやら多くの人が漠然と、

健康寿命とは病気をしないで

元気でいられる期間だと思って

いるようです。

 

これは間違ってはいないのですが、

健康寿命の説明は不十分です。

 

 

健康寿命の定義には様々な

ものがありますが、

厚生労働省が採用したのは

Sullivan法による

 

「disability-free life expectancy

(障害なしの平均余命)」

 

です。

 

これだけではあまりピンと

きませんね。

 

 

平成26年版厚生労働省白書

によれば、健康寿命は

「人の寿命において健康上の問題で

日常生活が制限されることなく

生活できる期間」

 

としています。

 

また健康日本21(第2次)では

「自分が健康であると自覚している」

人を健康とみなした健康寿命が

副指標とされています。

 

 

さらに厚生労働科学研究班は

日常生活動作が自立している」人、

具体的には要介護2以上の認定を

受けていない人

 

を健康とみなした第3の健康寿命の

定義を提唱しています。

 

 

この定義によると健康寿命とは、

単に病気を持たない期間ではなく、

介護を受けずに自立した生活を

送れる期間ということになります。

 

 

健康寿命を延伸させるには病気の

治療、予防に加え介護予防が

重要だということです。

 

 

失ってはじめて気付くのが

健康のありがたみです。

 

失ってから健康を取り戻すのは

とても大変なことです。

 

取り戻すことができず手遅れに

なることもあります。

 

とはいえ人は目の前にある苦痛に

対しては過敏に反応しますが、

今苦痛を感じていないものに

対しては鈍感になるものです。

 

だからこそ健康を失い苦痛を感じた

経験がある人間には、

健康のありがたさを伝える責任が

あると思っています。

 

 

在宅リハビリを普及しているのは

その一環です。

 

私自身、抗ガン剤治療、造血幹細胞

移植で立つこともできないまでに

筋力や体力が低下し、動けることが

いかにありがたいか知りました。

 

その際リハビリを受けたことで

リハビリの重要性に気付きました。

 

その経験があったので在宅リハビリの

普及をしようと思いました。

 

在宅でリハビリを行うことができれば

健康寿命は延伸します。

 

健康寿命が延伸すれば日本が元気に

なると同時に、医療費の歳出を減らし

国の財政を救うことになります。

 

 

一人でも多くの人に在宅リハビリを

知って欲しいと思い活動しています。