こんにちは、
 代表理事の保田です。

 先週木曜日に葉山にあるオハナデイサービスとアロハデイサービスで行われた園芸活動に、認定講師の高澤とともに参加してきました。

 

 目的は園芸活動とリハビリを融合させるために、園芸の動きを実際に見て体験するためです。

 そもそも園芸に目を向けたきっかけは、以前リハビリ指導のために葉山オハナデイサービスを訪問したときに園芸活動を見たことです。

 園芸活動を見学して、これこそリハビリの理想的な形だと感じました。
 
 葉山オハナデイサービス、アロハデイサービスともに古民家を改装したデイサービスです。

 そのため庭もあり、大きな梅の木が植わっていたり、畑があったりして四季を感じられるようになっています。
 
 今回訪問した際はホーリーバジルというハーブが花を咲かせていていました。

 ホーリーバジルとはインドの伝統医学アーユルヴェーダでは「不老不死の霊薬」とされ、抗老化作用や抗菌作用が確認されているハーブです。
 
 今回園芸活動としてホーリーバジルの花摘みを行いました。

 

 さらに以前花摘みをして乾燥させたホーリーバジルやカルダモンなどを使ってチャイを作りました。
 
 その一連の動きを観察して気付いたリハビリとして素晴らしい要素は以下の通りです。

 ・畑までの移動が歩行訓練、バランス訓練、下肢の筋力増強訓練になる。

 古民家であるためバリアフリーどころか一般家庭よりも段差が多いつくりになっていることが、より良いリハビリになっている。

 ・花摘みのためにしゃがんだり、中腰になることで、下肢や体幹の筋力増強訓練になる。

 ・花摘みのための手作業や、摘んだ花を葉と分ける手作業が手指の機能訓練になる

 ・外に出ることで心身のリフレッシュにつながり、さらに日光浴をすることで骨粗しょう症予防になる

 ・花を摘み匂いを嗅ぐことが刺激となり認知症予防効果も期待できる

 ・収穫したものを料理して口にすることで、目標を持ちながら作業に取り組み楽しめる。食欲が増す。
  嚥下の訓練にもつながる。

 などです。

 
 
 何よりも素晴らしいのは、以上の作業(リハビリ)を楽しみながら行えるという点です。

 いやいや運動するのとは違って、自然と運動をしてしまっているので苦に感じることがありません。

 花摘みのあとに行う花と葉を分ける作業は、こちらから指示がなくても利用者さんは自主的に談笑しながら行っていました。

 このように楽しみながら自然に体を動かしてリハビリになってしまうというのが、一番理想的なリハビリだと考えています。

 葉山オハナデイサービス、アロハデイサービスの代表と相談し今後、機構として活動を継続的に支援していくことになりました。
 
 そのなかで園芸活動を担当している葉山つながりプロジェクト園芸チームの皆さんと協力しながら、園芸を取り入れたリハビリカリキュラムを作成していく予定となっています。

 完成しましたらお知らせしますので楽しみにお待ちください。