こんにちは!

代表理事の保田です。

 

新型コロナウイルス感染症による

自粛生活の影響で、エコノミークラス

症候群が増えているという報道を

耳にしました。

 

今日はエコノミークラス症候群の

説明と、予防しつつパフォーマンスアップ

する方法にについて触れたいと思います。

 

少し長くなるので動画でも

解説しています。

一番下にあるのでそちらから

どうぞ。

 

 

エコノミークラス症候群とは

俗称です。

 

飛行機のエコノミークラスに

乗った乗客に多く発症したため

このような俗称がつきました。

 

エコノミークラス症候群とは、

下肢深部静脈血栓症とそれに伴って

起こる脳梗塞や肺梗塞を指します。

 

下肢深部静脈血栓症とは、長時間

動かずにいることで下肢の静脈に

血のかたまり(血栓)ができる

病気です。

 

下肢深部静脈血栓症だけなら

下肢が腫れたり、痛みが出るくらいで

大きな問題はありません。

 

しかし下肢にできてしまった血の

かたまりが、歩き始めた途端、飛んで

血流に乗って移動します。

 

血流に乗った血のかたまりが移動

すると、脳や肺の血管を詰まらせます。

 

すると脳梗塞や肺梗塞という病気を

発症します。

 

梗塞とは血管が詰まることで

組織が壊死し機能しなくなる

病気です。

 

心筋梗塞であれば心臓の筋肉が

壊死し血液を送り出せなく

なります。

 

壊死の範囲が広ければ致死的です。

 

 

脳梗塞であれば梗塞を起こした脳と

反対側の半身が麻痺します。

 

脳梗塞も壊死の範囲が広かったり

壊死の部位が命に関わる部位で

あると致死的です。

 

 

肺で梗塞が起こると、肺の組織が

壊死し、呼吸ができなくなります。

酸素を取り込むことができなく

なるので命に関わります。

 

 

僕は昔、飛行機に乗っていた際、

エコノミークラス症候群が原因で

失神した人が足元に倒れてきて

対応したことがあります。

 

その方は軽症だったので幸い大事に

いたりませんでした。

 

最近は航空会社も予防に力を入れて

いるようで、飛行機に搭乗すると

エコノミークラス症候群予防のための

足の運動を紹介しています。

 

エコノミークラス症候群は

飛行機以外でも起こります。

 

東日本大震災の後、家を失くした

方が、車内で生活せざるを得ない状況

になり、その結果エコノミークラス

症候群になる方が増え話題になりました。

 

また手術中や手術後、足を長時間

動かさずにいることで、下肢に

血のかたまりができ、術後に

エコノミークラス症候群になる

危険性があります。

 

最近は手術中、手術後に血のかたまり

ができるのを予防するための注射を

打ったり、ストッキングをはいたり、

ふくらはぎや足を圧迫する機械を

使ったりして予防につとめています。

 

また術後、麻酔が覚めたらすぐに

足首を動かす運動を繰り返すよう

指示します。

 

足首を曲げたり伸ばしたりすることで、

最も血のかたまりができやすい

ふくらはぎの筋肉を動かすことが

できます。

 

ふくらはぎの筋肉を動かすことで

血流が生まれるので、血のかたまり

ができるのを予防できます。

 

ふくらはぎは『第二の心臓』と

呼ばれるほど、全身の血流に

影響しています。

 

他にも血のかたまりができるのを

予防する運動として、足踏みを

行うのがオススメです。

 

足の裏に圧が加わることで

血液の流れが良くなります。

 

このような運動は足のむくみを

改善させるのにも有効なので、

むくみが気になる方は心がけて

ください。

 

 

新型コロナウイルス感染症による

自粛生活の影響で、長時間座りっぱなしに

なるため、エコノミークラス症候群

になる人が増えているようです。

 

 

エコノミークラス症候群にならないよう

足首を曲げ伸ばししたり、足踏みしたり

するように心がけましょう。

 

自粛生活を健康に過ごすために

おすすめの方法が2つあります。

 

ひとつめは立って作業を行う方法

です。

 

仕事をするにしても、読書や

ゲームをするにしても

立って行うようにします。

 

立って作業することで無意識に

ふくらはぎの筋肉が収縮します。

 

その結果、血のかたまりができるのを

予防できます。

 

そればかりではありません。

 

立つことで作業効率が上がることも

証明されています。

 

最近は立って仕事をする企業も

あるようです。

 

また下肢の筋力が強化され

基礎代謝が上がり、体脂肪率が

減ります。

 

僕は家で仕事をする際、

立って行うようにしただけで、

体脂肪率が3%減りました。

 

米国のメイヨークリニック

という医学界ではとても有名な

医療機関が行った研究では、

 

1日に6時間、座って過ごす時間を

立って過ごすようにすると、

体重増加を防げることが明らかに

なりました。

 

この研究結果は医学誌「欧州予防医学雑誌」

に発表されています。

 

立っているときは、座っている

ときに比べると、1分当たり0.15kcal多く

エネルギーを燃焼することが明らかに

なりました。

 

体重が65kgの人は1日に54kcalを

多く燃焼することになります。

 

1年間で体重を2.5kg、4年間で10kg

減らせる計算になります。

 

メイヨークリニックの予防心臓学部

部長であるフランシスコ ロペス-

ヒメネス教授は、

 

立ったまま過ごす時間を増やすことで

より多くのカロリーを燃焼でき、

筋肉の活動を増やし、心疾患、脳卒中、

2型糖尿病の発症リスクを低下できると

述べています。

 

 

もうひとつの方法は、立って作業

できない方にオススメです。

 

その方法とは25分に1回、

強制的に休憩をとるように

タイマーをセットするという

ものです。

 

血のかたまりができるのを予防できる

だけではなく、作業効率がアップ

します。

 

25分で人間の集中力は切れるので、

25分に1回休憩するほうが結果的に

効率が上がります。

 

ぜひ取り入れてください。

 

 

座りっぱなしでいることは

エコノミークラス症候群以外にも

色々な病気の原因になることが

分かっています。

 

ガンになる危険性も高くなります。

 

また長寿遺伝子といわれるテロメアが

長く座ることで短くなり、寿命が短く

なることも分かっています。

 

 

これを機会に、座りっぱなしの

生活をあらためましょう!