こんにちは!

代表理事の保田です。

 

アメリカ合衆国大統領の

トランプ氏が新型コロナウイルス

に感染したというニュースは

あなたもご覧になったかと

思います。

 

血中酸素飽和濃度が低下していたと

いうことですから、軽症ではなかった

はずです。

 

年齢を考えると、重症化し人工呼吸器や

エクモを使用する可能性もあると

思われましたが、わずか4日で退院と

なりました。

 

トランプ氏に限らず治療が奏功し

改善する人が増えています。

 

今日は日本のみならず世界で

致死率が低下している要因に

ついて話をしていきたいと

思います。

 

オックスフォード大学の

『Our World in data』によると

日本を含め世界的に

6月以降致死率(感染者した人の

うち死亡した人の割合)

 

が約半分にまで低下していることが

報告されています。

 

日本における調整致命率

(1カ月間の死亡者数/感染者数)は

 

5月

全年齢7.2%,69歳以下1.3%, 70歳以上25.5%

8月

全年齢0.9% ,69歳以下0.2%,70歳以上8.1%

 

と大幅に低下しています。

 

全年齢で約1/8となり死亡したのは

感染者100人に対し1人以下、

69歳以下では500人に1人程度にまで

低下しています。

 

 

入院適応になった人たちに関しての

データも発表されています。

 

【重症者以外】

~6/5 致死率

全年齢2.65%,70歳未満1.1%,70歳以上2.6%

6/6~ 致死率

全年齢 0.5%,70歳未満0%,70歳以上0.5%

 

■重症者以外の入院患者における

致死率は0に近づいています。

 

 

【人工呼吸器管理が必要になった重症者】

6/5以前 致死率

全年齢19.4%,70歳未満10.9%,70歳以上31.2%

6/6以降 致死率

全年齢 10.1%,70歳未満1.4%,70歳以上20.8%

 

■重症になっても死に至るのは、70歳未満では

100人に1人程度にまで低下しています。

しかし70歳以上ではいまだ5人に1人は

死に至る状態です。

 

 

新型コロナウイルス感染症の流行が

確認されてから約8カ月が経過し、

致死率が低下しているのは明らか

です。

 

これは新型コロナウイルス感染を

きっかけに起こるサイトカイン

ストーム(ウイルスを倒すための

サイトカインと呼ばれる炎症物質が

過剰に分泌される状態)が、

 

重症化に関連していることが分かった

ことが要因となっています。

 

サイトカインの分泌を抑える

副腎皮質ステロイド(デキサメタゾン)

という薬剤を投与することで、

サイトカインストームを抑えることが

できるようになっています。

 

デキサメタゾンを、特効薬が新たに

発見されたかのように報道していますが、

そうではありません。

 

この薬剤は昔からある薬剤です。

 

またウイルスを抑制する効果は

全くありません。

 

それどころか免疫力を抑えて

しまうため、一歩間違えばウイルスや

細菌に対する抵抗力を失う可能性が

あります。

 

他にも胃潰瘍を引き起こしたり、

血糖値が上がったり、骨が脆く

なったりします。

 

それでも炎症を抑える効果が

抜群に優れているので、医療現場

では様々な分野で使われています。

 

まさに諸刃の刃なのですが

安心してください。

 

昔からあって頻繁に使われる薬剤

なので、医師は副作用をコントロール

しつつ治療効果を上げる微妙なさじ加減を

心得ています。

 

その証拠に致死率が下がっている

わけです。

 

 

人類の智慧、医療の力は

はかり知れません。

 

今までにも人類は様々な脅威に

さらされてきました。

 

しかし私たちの祖先は全ての脅威を

乗り越えてきました。

 

その生き残りが僕たちなのです。

 

サバイバルした遺伝子を受け継いで

いるんです。

 

今回も必ず乗り越えることが

できます!

 

とはいえ治療法が確立された

わけではないので、引き続き

予防を継続しつつ、社会活動を

再開していきましょう