こんにちは!

代表理事の保田です。

 

エコノミークラス症候群というものを

聞いたことがありますか?

 

言葉の通り、飛行機で

エコノミークラスを利用する人に

多く起こったため、このような

ネーミングになりました。

 

飛行機のエコノミークラスのような

狭い場所で足を動かさずに

じっとしていると、足の静脈に

血液が滞り血の塊(血栓)が

できてしまいます。

 

その後飛行機が着陸して

歩き始めた途端、血栓が動いて

血流にのり、肺や脳の血管に

詰まり、肺梗塞、脳梗塞などを

生じてしまいます。

 

私は以前機内で、外国人女性が

エコノミークラス症候群を発症し、

足下に倒れてきて対応した経験が

あります。

 

 

エコノミークラス症候群は飛行機の

中だけで起こるとは限りません。

 

手術中や手術後に足を動かさないため

エコノミークラス症候群と同様のことが

起こることがあります。

 

また被災地において、車中で長時間

過ごした人にも生じました。

 

いずれも足を動かさないことが原因で

起こります。

 

 

このようなことから医療現場では

以前から座りっぱなしが有害である

ことは分かっていました。

 

ユタ大学の研究で1時間に

2分程度、歩いたり掃除をする

などの軽い運動をするだけで

死亡率が33%減ることが

分かっています。

 

またスウェーデン・カロリンスカ

医学大学の研究チームが、座って過ごす

時間が短い人ほど、遺伝子のテロメアが

長いことを発見しました。

 

(テロメアは別名長寿遺伝子とも呼ばれ、

長いほど遺伝子が劣化しにくくなり、

若さを保てます。)

 

デスクワークの方は1時間に1回は

歩くように心がけましょう!

 

また在宅で過ごすご高齢者や障害者の方は

1日中ほとんど動かずに過ごしている

ことが多いです。

 

そのためエコノミークラス症候群を

起こすことがあります。

 

歩くことが難しい方は足首を曲げたり

伸ばしたりするだけで予防になります。

 

足首を動かすことが難しければ、

貧乏ゆすりするだけでも予防効果が

あります。

 

それすら難しければ、リハビリで

関節の運動を行ったり、家族や介護者が

足首を動かしたり、マッサージを

してあげることで予防できます。

 

在宅リハビリはエコノミークラス症候群を

予防するうえでも大切です。