肺ガンの1/4は非喫煙者

こんにちは!

代表理事の保田です。

 

あなたは肺ガンの原因といえばタバコだと思っていませんか?

 

確かにタバコは肺ガンの原因であることは科学的に証明されています。

 

しかしタバコを吸わないからといって肺ガンの心配がないとは言えません。

 

実は肺ガン患者の4分の1は、人生で一度もタバコを吸ったことがない人です。

 

ガンになるメカニズムを簡単に説明すると

『発ガン物質(タバコの煙、紫外線、コールタール、大気汚染など)によって遺伝子に「傷」がつくことで異常な細胞(ガン細胞)が作られ、ガン細胞が増殖し続けると塊となりガンになる』

という感じです。

 

タバコの煙には60種類以上の発ガン物質が含まれており、肺ガンになるメカニズムは解明されています。

 

しかし全く喫煙したことのない人が、どうして肺がんになるのかは不明でした。

 

結論からお話すると、ゲノム変異によってガン細胞が作られ、ガンになっていることが分かりました。

ゲノムとは、遺伝子(gene)と染色体(chromosome)から合成された言葉で、DNAのすべての遺伝情報のことです。体を作るための設計図だと思ってください。

ゲノム変異とは設計図の一部が、何らかの原因によって違うものに書き換えられてしまうことだと思ってください。設計図が間違っていれば、不良品ができあがってしまいます。その不良品こそがガンです。

 

Nature Genetics誌に、タバコの煙やアスベスト、大気汚染など外的な要因なしに発生すると思われる3つの肺ガンのサブタイプが発見されたことを報告する論文が掲載されました。

 

今回の研究で報告された肺ガンの3つのサブタイプは以下の通りです。

①ピアノ

ゲノム変異が最も少ないことから、「ピアノ」(イタリアの音楽用語で「柔らかい、静かな」を意味する)と名付けられました。このタイプの肺がんは、肺の中で新しい細胞を作り出す前駆細胞と関連しています。また、成長が遅いため、早ければガンを発症する10年前に、ガンを発見することができます。

 

②メゾフォルテ

2つ目のタイプは、発見が難しく、成長が早いタイプです。このタイプは、ゲノムの変異が「やや大きく強い」ことから、メゾフォルテと呼ばれています。このタイプの肺がんは、EGFRと呼ばれる成長因子受容体遺伝子の変異に関連していると考えられています。

 

③フォルテ

変異が最も「強い」ものです。このタイプの肺がんは、喫煙者の肺がんにも見られる「全ゲノム二重化」と呼ばれる突然変異を示しています。

 

今回の研究には非小細胞肺がんと診断された喫煙経験のない232人から採取した凍結腫瘍組織が用いられました。

腫瘍組織のゲノム配列を解析したところ、正常な肺組織には見られない、突然変異が見つかりました。

タバコの煙が原因でガンになる場合も突然変異は認めますが、非喫煙者の腫瘍組織に認める突然変異は喫煙者のそれとは異なっていました。

つまり突然変異が喫煙者と非喫煙者とでは別の形で起こっていることを示唆しています。

非喫煙者の突然変異は、おそらくDNAの修復不良や酸化ストレスなど、体内で起こっていることが原因であると考えられます。

DNAの修復不良は免疫力を高めることである程度対応できます。

酸化ストレスは心理的・肉体的ストレス、過度な運動が原因で生じます。

適度な運動、バランスのとれた食事、十分な睡眠、ストレスのかからない生活を心がけましょう!