こんにちは!代表理事の保田です。

新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために、自粛が呼びかけられていますが、在宅医療現場では過度な自粛にともなう問題が出ています。

それは感染を恐れてデイサービスや通所リハビリなどの介護サービスを休止したり、外出を控えたりした結果、筋力や体力が低下してしまった人が急増しているという問題です。
元々は外出できていた人が、自粛した結果、歩行能力が低下し、外出できなくなったり、トイレまで自力で行けていた人が介助がなければトイレに行けなくなったりしています。

そればかりではありません。
外部との接触が減ったことで認知症が進行したり、うつ症状が出現している人も増えています。

さらに体力が低下したことにより体調を崩しやすくなったり、心肺機能が低下し心不全や肺炎など命に関わる病気を発症しやすくなっています。

感染予防は大切ですが、予防を優先するあまり、筋力や体力を低下させてしまい、病気になってしまっては本末転倒です。
極端な自粛はかえって害になります。

何事も適度に行うことが重要です。
このような問題は今回のような感染予防のための自粛に限らず、平時からあります。

転ぶと大変だからと、歩くことを禁止する結果、筋力や体力が低下し、病気になってしまうことが多々あります。
転ぶ可能性があっても歩くことを選ぶ勇気が必要です。

感染予防のための自粛も同様です。

感染する可能性があっても、通所のサービスを利用したり、訪問のサービスを利用してリハビリを継続する勇気が必要です。