ご挨拶

はじめまして。全国在宅リハビリ支援推進機構代表理事の保田賢児と申します。

私は整形外科医として診療に携わる中で、多くのご高齢患者さんが望んでいるのは周りに迷惑をかけずに、自立した生活を送ることだと知り、それを実現するためにはリハビリが重要であると感じていました。

ところが現実には、社会保障費を減らす目的で医療機関で受けられるリハビリは制限が設けられ、病気やケガを発症して間もない急性期の方や、その後の回復期の方に限られ、その他は介護保険を用いてのデイサービスや通所リハビリ、訪問リハビリで補っていますが、多くの患者さんはリハビリを十分に受けられないのが現状です。

リハビリは、私の専門である整形外科において、変形性関節症や関節リウマチ、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症の治療や骨折、寝たきりの予防として重要視されております。

整形外科以外の分野においても脳梗塞、心筋梗塞、心不全、糖尿病などの予防や治療にリハビリが大切だと考えられています。リハビリを多くの人に受けてもらうには在宅リハビリを充実させることが急務であると考えていました。

そんな折、整形外科医として激務をこなすなかで、悪性腫瘍を患い、余命1ヵ月と宣告されました。
抗がん剤治療を受け、全身の筋力が低下する経験をしました。

担当医及び医療チームによる懸命な治療と、家族や親族、友人、知人の支えによって半年間の入院治療の末、生還することができました。

入院中、抗がん剤治療によって体力と筋力が削がれるなかで、いかにリハビリが重要かを実感しました。
病気になり、命を救われたのは、リハビリの重要性に気付き、リハビリをより多くの人が受けられるよう活動するためだと感じました。
病気を克服してからは、リハビリについてより深く学ぶためリハビリテーション病院での勤務する傍ら、訪問診療に従事し、在宅の現場で求められているリハビリについて多くの知識と経験を得ました。

在宅の現場で気付いたのは訪問診療が必要になる理由の半数以上が、足腰が弱ってしまい通院できなくなったためだということです。そして訪問診療が必要な方の多くが在宅リハビリを必要としていました。

しかし限られた介護保険の枠では十分なリハビリを受けることができず、筋力や体力が落ちてしまい、思うように生活できなくなり、健康状態まで悪化してしまうかたが非常に多いです。日常生活を行える状態を維持し、外出できるようになり、心身の健康を保つためには在宅でのリハビリが必要です。

また訪問診療が必要な患者さんの多くは終末期まで在宅で過ごされます。
そのような患者さんの希望は、最後の時まで家族に負担をかけず自分らしく生きることです。そのために自分のことは自分でできる状態を保ちたいと強く望まれます。
その望みを実現するためにも在宅のリハビリが必要なのです。

また、身体的障害をもっている子供が厚いサービスを受けられるのは20歳まででその後のリハビリ等は受け皿がないのが現状です。
現場を経験するなかで、やはり在宅リハビリを充実させることが私の使命だと感じ、当機構の設立を決意いたしました。

在宅リハビリは専門家にしかできない難しいものだと思われていますが、実は在宅リハビリとは日常生活動作をベースとした訓練ですから誰にでもできるものなのです。
例えば、朝起きて寝返りして、立ち上がってトイレに行く、そして顔を洗って食卓につく、おしゃべりをする。この全ての行動もリハビリでもあるのです。その方法さえ知ってしまえば、誰にでも実践できますし、誰にでも教えることができるのです。

機構の活動として、まず在宅でのリハビリを多くの人に学んでもらうための講座を作ることにしました。
介護サービスの枠内では、排泄排便、入浴、身の回りのことを頼むヘルパー、デイサービス、福祉用具のレンタル等の生活に関わることが優先されるため、なかなかリハビリまで受けることができないのです。介護サービスで受けることができないのであれば、サービスを利用せずに済むよう学べば良いのです。

また、生活の延長であるデイサービスでの機能訓練も、施設や機能訓練指導員が数々の悩みを抱えています。この問題を解決するために、機能訓練指導員向けの講座も開催します。
さらに、現在のシステムで受けられる在宅リハビリとして訪問リハビリマッサージがあります。介護保険を使わずに在宅リハビリを充実させることが必要と考え、施術者に在宅リハビリを教え訪問リハビリマッサージを拡げることで、在宅リハビリを充実させることを目標に、在宅訪問リハビリ・マッサージを行う方やこれから展開しようと考えている方に私たちの在宅リハビリのノウハウを提供することにしました。

 

訪問リハビリ・マッサージは介護保険から切り離されているため、残念ながら認知度が低くあまり浸透していません。しかし在宅で受けられるリハビリとして非常に有用です。
「マッサージ」というネーミングのため誤解されやすいですが、訪問マッサージは国家資格を持ったあん摩・マッサージ師が居宅に訪問し、マッサージだけではなく運動療法も行ってくれます。訪問リハビリ・マッサージがもっと世間に浸透すれば在宅リハビリの拡充につながります。

医師として、患者として、紆余曲折するなかで作り上げた在宅リハビリを充実させるための全国在宅リハビリ支援推進機構の講座を学べば、必ずあなたやあなたの周りの方を幸福にするスキルを身につけられます。
在宅リハビリが充実し、自立して自分らしく生きる方が一人でも多く増えることを願っています。

縁あって当機構の存在を知っていただき、感謝いたします。
いずれお会いする機会がありましたら、その際あなたと在宅リハビリについて語らえることを楽しみにしております。

代表理事 保田 賢児

代表プロフィール

代表 保田

代表者:保田 賢児 (やすだ けんじ)
整形外科医として診療にあたるなかで、慢性期疾患への在宅でのリハビリテーションの重要性が高まっていることを感じていた。
そんな折、自身が悪性リンパ腫を患い、闘病するなか、身を以てリハビリテーションの重要性に気付き、不足している慢性期緩和期の運動療法を推進する活動を行うことを決意。

資格

日本整形外科学会専門医 (平成21年取得)
リウマチ医 (平成22年取得)
運動器リハビリ医 (平成22年取得)
脊椎脊髄病医 (平成23年取得)

経歴

日本整形外科学会専門医、脊椎脊髄病医、リウマチ医、運動器リハビリテーション医。
1976年東京出身。
近畿大学医学部卒業後同大学附属病院、同救命救急センター、大阪赤十字病院、近畿大学附属奈良病院、横須賀市立市民病院などで勤務。
現在は患者さんとより深い関わりを求め整形外科診療に加え、訪問診療、リハビリテーション医療に携わっている。

医師でありながら末期悪性腫瘍患者となり、5ヵ月間入院し抗がん剤治療を受けることで、リハビリの重要性を実感する。

整形外科医として診療に携わるなかでリハビリの重要性を感じていた。

38歳の誕生日を1ヵ月後に控えた日、巨大な悪性腫瘍が見つかり余命1ヵ月と宣告される。
抗がん剤治療が奏功し5ヵ月後、腫瘍は消失し生還する。

5ヵ月間入院治療を受けるなかで、リハビリが筋力や体力の維持、便秘や倦怠感、疼痛の緩和など多岐に渡って重要であるかを実感する。
命を救われたのは、病から生還する過程で重要性に気付いたリハビリを、多くの人が享受できるよう活動するためだと感じる。

使命を果たすため全国在宅リハビリ支援推進機構を設立。

論文

70歳以上の広範囲腱板断裂に対するパッチ法の治療成績
(整形外科 59(6), 577-579, 2008-06 南江堂)
大腿四頭筋皮下断裂の一例
(中部日本整形外科災害外科学会雑誌 49(3), 551-552, 2006)
脳出血後片麻痺が存在したため診断,治療に難渋した結核性頚椎炎の一例
(臨床整形外科 49(9), 827-830, 2014-09 医学書院)
大腿骨転子部骨折に対するHansson twin hook systemの治療経験:ナビゲーションシステムを用いて
(関東整形災害外科学会雑誌 38, 87, 2007-03-01)※共著

その他共著多数

書籍

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