NMNとは
最近抗老化(アンチエイジング)が注目を集めています。
特に注目されている抗老化物質にNMNというものがあります。
NMNとは ニコチンアミドモノヌクレオチドの略称です。NMNはビタミンB3からつくられる小さな食物成分です。
NMNはNAD (ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド) という老化を抑えるのに重要な物質の元となります。
もしNMNが不足するとNADが作られなくなり、老化が進んでしまいます。
長寿遺伝子
哺乳類ではサーチュイン遺伝子はSIRT1から7まで7種類あります。
このうち老化を抑えるのに重要なのが、糖や脂肪の代謝を改善し神経細胞を守る働きがあるSIRT1です。
SIRT1の機能を高めるには、NADが高まるような生活習慣(食事の摂取量を減らすカロリー制限や運動)、NMNの補充が重要であることがマウスを用いた実験で明らかになっています。
残念ながら人への抗老化効果はまだ証明されてはいませんが、血糖値を下げたりや筋肉を生成する効果は確認されています。
ワシントン大学の研究で、糖尿病予備軍で閉経後の女性25人を対象に共同で第1次臨床試験を実施した結果、NMN摂取群は、骨格筋(筋肉)において、血糖値を下げるインスリンというホルモンの感受性が平均25%上がったことが確認されました。
またNMN摂取群では、血液中のNAD濃度が上がり、筋肉の再構築を促す遺伝子の発現が高まったことも確認されました。
現在たくさんの研究チームがNMNの効果を確認するために臨床試験を行っています。研究結果が出そろうなかで、人に対する抗老化効果が証明される可能性もあります。
ワシントン大学では国防省の予算で第二次臨床試験が始まっています。
アメリカには 国立老化研究所(NIA)があり、国を挙げて抗老化研究に力を入れています。
アンチエイジングの鍵とは
抗老化研究者たちの間ではNADを増やすことこそがアンチエイジの鍵だと考えられています。
そのためには
- 適切なカロリー制限
- 適度な運動(筋肉トレーニングや有酸素運動)
- NMNの補充
が重要です。
NMNは、枝豆、ブロッコリー、アボガド、キャベツ、牛肉、エビなどの食品に含まれています。
リハビリと栄養を心がけて老化を防ぎましょう!