こんにちは!

代表理事の保田です。

 

新型コロナウイルス感染症が

もたらした新様式のひとつに

オンライン診療があります。

 

オンライン診療とは

ビデオ通話で診療する

ものです。

 

アメリカの有名な病院のひとつ

であるジョンズホプキンス大学

の神経科では、95%をオンライン

診療で行っている状態です。

(2021年5月時点)

 

家にいながらにして診療を

受けることができるオンライン

診療には多くのメリットが

あります。

 

例えば

 

医療過疎地の人が手軽に

診療を受けられたり、

 

密を避けることで感染の危険性を

減らせたり

 

などです。

 

 

オンライン診療をビジネス

チャンスととらえて、

 

多くの投資家が多額の出資を

行っていることからも、

オンライン診療に対する期待を

うかがい知ることができます。

 

 

しかしオンライン診療には多くの

問題点があります。

 

まず画面を通しての診療なので

触れることができない点です。

 

触れることで分かる病気は

多く存在します。

 

たとえば虫垂炎(モウチョウ)は

腹部を押して痛みがでる場所や

押してはなす時にでる痛みで診断

します。

 

ノドが痛い場合は舌を押さえて

ノドの奥を見る必要があります。

 

神経系の病気であれば、体に触れて

神経学的所見をとる必要があります。

 

 

それ以外にもオンライン診療の

問題点はあります。

 

直接会うことで感じる違和感が

診断につながることも多々

ありますが、遠隔診療では

違和感を感じにくくなります。

 

何よりも問題なのは、直接会って

触れることで得られる安心感、

癒し、信頼というものが得られない

ということです。

 

直接会うことで信頼関係が生まれ

治癒に転じるという研究結果も

あります。

 

 

とはいえオンライン診療は使い方に

よっては様々な問題を解決できます。

 

今後は今以上に身近なものに

なっていくことでしょう。

 

今後の課題としては、医師が

オンライン診療独自の診療スキルを

身につけ、オンライン診療で診療

可能な範囲を把握することです。

 

オンライン診療では判断できない

場合はやはり対面での診察が

必要になります。

 

オンラインとオフラインを

上手に使い分けることが

ポイントになっていくと

思われます。