こんにちは!
代表理事の保田です。
近年再生医療の進歩が著しいです。
日本では山中伸弥先生がノーベル賞を
受賞したiPS細胞を筆頭に、再生医療
分野では最先端の研究が行われてい
います。
すでに加齢性黄斑変性症
という眼の病気の人に対して、
iPS細胞から作った網膜を
移植する治療や、
パーキンソン病の人に対して
iPS細胞から作った神経細胞を
移植する治療が行われています。
iPS細胞からは神経、心筋、血液など
様々な組織や臓器を構成する細胞を
作れる可能性があり、今後も実用
されていくと思われます。
なかでも注目されているのが
脳卒中、脊髄損傷、神経難病など
に対する神経細胞の再生医療
です。
これらの疾患に伴う麻痺の残存や
神経症状の進行に対して、今までは
有効な治療法がありませんでした。
再生医療の進歩に伴い、改善させる
ことができる可能性が出てきました。
再生医療による神経への治療が
実現した際に重要になってくるのが
リハビリテーションだと考えられて
います。
なぜならばリハビリテーションを
行うことで、移植効果が促進
されるからです。
移植後にリハビリテーションを
行うことで、
・神経細胞同士のネットワーク再編成、
・移植された幹細胞自身の神経への分化
・血管新生
・炎症抑制
・栄養因子の放出
などが起こり、運動機能の改善が
促進されます。
再生医療分野におけるリハビリテーション
の課題としては
・効果やメカニズムが明らかでない
・どの訓練の何が効果に影響を及ぼすか不明
・有効な効果が得られる条件が不明
といったものがあります。
今後の研究が進み、リハビリテーションの
効果が明らかにされることで、再生医療と
リハビリテーションの適切な関わりが
明らかにされ、再生医療の治療効果が
向上するものと思われます。