腰部脊柱管狭窄症という病名を
聞いたことはありますか?
腰部脊柱管狭窄症とは
腰の骨によって形成されている
脊柱管(両下肢の感覚や
運動を司る脊髄神経の通り道)が、
加齢にともなう腰の変形によって
狭くなり、脊髄神経が圧迫されて
生じるものです。
症状としてはお尻から下肢に
痛みやしびれが出ます。
ひどくなると下肢のしびれや
痛みのために100mも歩けなく
なってしまったり、
便や尿の調節ができなくなって
しまいます。
日本の患者数は580万人と推定
されており、
男性50代以降の10%以上
女性70代以降の10%以上
の頻度で見られます。
腰部脊柱管狭窄症を専門家以外が
診断するための指標があるので
ご紹介いたします。
以下に当てはまるものが多いと
腰部脊柱管狭窄症の可能性が
高いです。
・立つと下肢の痛みやしびれが悪化する
・前かがみになると下肢の症状が楽になる
・腰を反らすと下肢の症状が強くなる
・歩いていると下肢の症状が強くなる
逆に次に当てはまる場合は内科的な
原因が疑われます。
(糖尿病による神経障害、
動脈閉そくなど)
・糖尿病と言われている
・寝たり座っているだけでも下肢の
症状がある
・前かがみになっても腰を反らしても
症状は変わらない
1/3~1/2の人は手術などをせずに
自然と良くなると言われていますが、
なかには治療が必要なケースも
あるので、もし腰部脊柱管狭窄症が
疑われるようでしたら、整形外科の
受診をするようにしてください。