こんにちは!

代表理事の保田です。

 

前回の続きです。

 

前回お話したように、
かかりつけ医を育成するには
多くの時間と費用がかかり
ます。

患者さんの数に対して
かかりつけ医の数が
不足している国が多数
存在しています。

それを解消するため
英国では、不調を感じたら
はじめにチャットボットによる
診断を行う取り組みが
すでに開始しています。

チャットボットとは
人工知能を組み込んだ
コンピューターが人間に
変わって会話するもので

インターネットを利用し
会話を行う『チャット』と、
『ロボット』を組み合わせた
言葉です。

人工知能の質問に対し
返答していくことで、
今の症状に対する診断を
行ってくれます。

いわば『AIドクター』です。

ほとんどの患者さんは
AIドクターによって診断が
確定し、処方箋まで発行
してもらえます。

一部の患者さんのみ医師の
診察が必要と判断され、
かかりつけ医の受診を
することになります。

気になるのはAIドクターの
実力ですが、かなりのもの
となっています。

AIドクターが英国のMRCGPテスト
(一般開業医が受けるテスト)
を受験したところ、

過去5年間の平均スコア72%を
上回る82%でした。

つまり平均的な一般開業医に
診察してもらうよりも正確な
診察をしてもらえるという
ことです。

これを受けてNHS(英国の
国民保険サービス)に加入する
ロンドン市民のうち2万6千人
が人間の一般開業医師から
AIドクターのサービスに
切り替えており、

さらに2万人が順番待ちと
なっています。

AIドクターの導入により
日本円で何億円分もの
医療費が削減できると
考えられています。

将来的には人間の医師は
AIやロボットに職を奪われ
ていくと言われています。

しかし治療効果を上げるのに
医師との信頼関係や心と心の
交流が重要です。

技術がいくら進歩しても
補うことができないものが
あると思います。