こんにちは!
代表理事の保田です。
京都大学iPS細胞研究所
臨床応用研究部門から
iPS細胞を使った関節軟骨再生
についての報告がありました。
京都大学のiPS細胞といえば
山中伸弥教授がノーベル賞を
受賞したことで有名なので
ご存じの方も多いと思います。
iPS細胞とは、簡単に説明すると
皮膚や血液細胞に手を加えることで
できあがる細胞です。
ips細胞が凄いのは、全身の様々な
組織や臓器に変身させられるという
点です。
しかも老化することなく無限に
増殖させることができるんです!
山中教授が整形外科医という
こともあり、現在京都大学では
iPS細胞から軟骨組織を作り、
軟骨を損傷した部位に移植する
研究が進められています。
今までは軟骨を損傷してしまうと
治すことが難しく、手術によって
人工関節に置換するなどの方法
しかありませんでした。
人工関節に置換する手術には
様々な合併症があるばかりでなく、
10年~20年という耐用年数が
あるので、最良の治療とは
言えません。
もしiPS細胞を使って軟骨を
再生できるようになれば、
関節痛によって歩行が困難に
なっている多くの方が救われます。
すでにミニブタを用いた実験では
良好な結果が得られているそうです。
今後、ヒトへの応用を視野に入れて、
拒絶反応を起こしにくいタイプの
人からボランティアで提供された
細胞から作られたiPS細胞をストックする
『iPS細胞ストックプロジェクト』が
進められています。
軟骨再生以外にも
パーキンソン病や脊髄損傷、
心臓や角膜の病気などでも
実用に向け動き出しています。
今後の展開が楽しみです!