こんにちは!

代表理事の保田です。

 

新型コロナウイルスに感染する

危険性が、血液型で異なるという

噂を耳にしたので、その真相を

解明するために調査してみました。

 

その結果、興味深い論文を

いくつか見つけることが

できました。

 

 

まずひとつ目は、ニューヨークの

病院が検査を行った1559人に

対して分析した結果です。

 

検査を受けた人のうち682人が

陽性となったのですが、

血液型ごとに陽性となる危険性を

統計学的に比較した結果、

 

・A型は陽性となる危険性が他の血液型に

比べて約30%↑

 

・O型は陽性となる危険性が他の血液型に

比べて約20%↓

 

という結果になりました。

 

 

ふたつ目は、中国の3病院が2173人の

新型コロナウイルス感染症患者を

調査した結果です。

 

A型は陽性となる危険性が約20%↑

 

O型は陽性となる危険性が約30%↓

 

という結果になりました。

 

 

ただ、この結果だけでは

「たまたまだったのでは」

と思ってしまいますよね?

 

 

そこでご紹介したいのが

3つめの論文です。

 

イタリアとスペインの7病院で

新型コロナウイルス感染症で

呼吸不全となった患者さんの

遺伝子解析を行いました。

 

その結果、患者さんに見られる

遺伝学的特徴が、ABO式血液型と

関連があることが分かりました。

 

さらに血液型ごとに解析した結果

 

・A型が患者になる可能性は

他の血液型より45%↑

 

・O型が患者になる可能性は

他の血液型より35%↓

 

となっていました。

 

 

いずれも

 

・A型が感染しやすい

・O型が感染しにくい

 

という結果になっております。

 

 

あくまでも傾向があるという

だけですので、A型であっても

不安にならず、O型であっても

安心しないでください。

 

A型でも感染しない人はたくさん

いますし、

 

O型でも感染する人はたくさん

います。

 

 

そもそも人種によって血液型の

比率にかなりバラツキがあります。

 

同じアメリカ人でも、白人系や

アジア系はO型が多いのに、

アフリカ系の人はほとんどA型です。

 

アジアでみても日本人はA型が多いですが、

中国はO型が多く、アイヌやインド人は

B型が多いです。

 

 

さらに言わせてもらうと、

そもそも血液型は、一般的に知られている

A,B,AB,O型で分類するABO血液型以外にも、

Rh血液型、MNS血液型など30種類以上

あります。

 

それなのにABO血液型だけに焦点を

当てて議論するのはどうかと思います。

 

 

「O型が蚊に刺されやすい」

という迷信程度に思っていて

よいと思います。

 

蚊に刺されないためには

虫よけスプレーをしたり、

肌を露出しないようにしたり、

蚊取り線香をつけるなどして

予防するのが最も有効です。

 

それと同様に感染しないためには、

マスクをしたり、手洗い消毒を

したり、密を避けたりする予防が

最も有効です。