こんにちは!
代表理事の保田です。
感染症専門の先生が講演のなかで
面白い話をしていました。
地球上にウイルスや細菌
が生まれてからの時間を
24時間とすると、
人類が地球上に生まれてからの
時間がどれくらいかという
話です。
少し考えてみてください。
どれくらいだと思いますか?
・・・・・・
・・・・・・
1時間ぐらい?
いえいえ、もっと短いです。
じゃあ1分?
もっと短いです。
正解はなんと、
たった4秒だそうです!
つまりウイルスや細菌は、
人類の歴史の21,600倍も長く
生存していることになります。
その間、様々な天変地異が
あり、あまたの生物が絶滅
ましたが、ことごとく
生き残ってきたわけです。
これだけ考えても人類が
ウイルスや細菌に
勝とうと思うことが、いかに
無謀なことかが分かると
思います。
ウイルスや細菌が
これほどまでに生存できる
理由のひとつが、
進化のスピードです。
進化とは、遺伝子に突然変異が
起こるなかで、生存に有意な変異を
生じた個体が生まれることで
起こります。
進化のスピードを比較するために
寿命で比較してみると、
人間の寿命は80年ほどですが、
大腸菌の寿命は20分です。
計算すると、人間の方が
2,073,600倍も長寿と
いうことになります。
逆に考えると大腸菌は
2,073,600倍の速度で世代交代
していることになります。
つまり2,073,600倍の速度で進化
しているということになります。
そのため、抗菌薬や抗ウイルス薬を
開発しても、突然変異をどんどん
起こして、抗菌薬や抗ウイルス薬が
効かないものが生まれてきます。
また、突然変異を起こすなかで、
強力な感染力や毒性をもった
ウイルスや細菌が生まれる
こともあります。
今、世間を騒がせている
新型コロナウイルスも、そのように
して生まれたと思われます。
新型コロナウイルスに限らず
医療現場では、進化するウイルスや
細菌と常に戦っています。
ケガの傷や手術後の傷に感染したり
肺炎や腸炎の原因となる細菌の中には、
抗菌剤がまったく効かないものが
生まれています。
治療するのにかなり苦労します。
しかし人類も負けてはいません。
地球の歴史上、例をみないほど
脳が急速に進化たのが
人類です。
今までもペストや天然痘、
結核など、感染力、毒性の強い
感染症を克服してきました。
頭脳をフルに活用し、分析し、
予防法や治療法を考えだして
きました。
その能力はコンピューターの
発達に伴い、さらに加速して
います。
新型コロナウイルスに対しても、
ゲノム解析が即座に行われ、
すでに構造や効果的な治療薬が
解明されています。
もう間もなく治験の結果が出て
治療法が確立されていくものと
思われます。
私は人類と医療の力を信じています。
あなたも信じてください。