こんにちは!
代表理事の保田です。
内閣府が2020年版の障害者白書を
公表しました。
2020年版では補章を設け、
「新型コロナウイルス感染症
への対応」が記載されており、
障害福祉サービス等事業所を
はじめとする社会福祉施設などが
提供する各種サービスについて、
「利用者の方々やその家族の生活を
継続する上で欠かせないものであり、
十分な感染防止対策を前提として、
利用者に対して必要な各種サービスが
継続的に提供されることが重要である」
としています。
このことは在宅医療の現場で
日々強く感じています。
感染を恐れてサービスの利用を
中止した方がいらっしゃいましたが、
心身ともに弱っていくのが目に見えて
分かりました。
ご家族も負担が増大し、疲弊しきって
いました。
結局一カ月ほどでサービスを再開
した方がほとんどでした。
感染が恐いのは分かりますが、
感染を恐れるあまり、必要なサービス
を止めてしまい、心身が衰弱し、
家族がボロボロになっては本末転倒です。
何事も全体を見て優先順位を決め、
バランスをとることが大事です。
障害者やご高齢者は感染リスクも
重症化リスクも高いですが、
サービスを中止することによる
リスクの方がもっと高いです。
社会福祉関係や医療介護関係は
感染に対する予防意識が
最も高いので、感染リスクは
低いといえます。
万全の予防をしてサービスを
継続するのが正解です。
感染予防を優先しすぎたことで
別の害が急増したという報告が
すでに出ています。
ジョンズホプキンス大学が
T発表した研究報告によると、
ロックダウンに伴う貧困や飢餓によって、
世界で1カ月に1万人もの子供が命を落とし、
55万人が重度の栄養失調になっている
とのことです。
経済とのバランス、ほかの健康被害
とのバランスなどを総合的に考えながら、
予防、自粛する知性が求められています。