こんにちは!
代表理事の保田です。
国立がん研究センターが
2019年12月14日付で、
平成22~23年にがんと
診断された患者の5年後の
生存率を発表しました
結果はがん全体で66・4%
で前回集計(21~22年)より
0・3ポイント改善していました。
部位別では
前立腺(98・8%)
女性乳房(92・2%)
子宮体部(82・2%)
喉頭(80・6%)
腎臓(80・1%)
と5年後の生存率が9割を
超える部位が多くなっています。
ひと昔前は「ガン=死」と
考えられていましたが、
現在の医療レベルでは
そのような考えはなくなりつつ
あります。
そこで重要になっているのが
ガン患者さんに対するリハビリ
です。
ガンが死の病であったころは、
ガンと診断された後は死を待つ
のみでした。
しかしガンになっても多くの人が
救われるようになり、治療後に
社会復帰するためリハビリが
重要となってきました。
ところが現状はまだまだ
ガン患者さんに対して
積極的にリハビリテーションを
行っている病院は少ないです。
なぜリハビリテーションを行わない
のでしょうか?
その原因は多くの不勉強な
整形外科医にあります。
ガンと診断された人のうち約10万人もの
人が、骨に転移を認めた状態で発見
されています。
ガンになった方のうち
約20%の人に骨転移による
症状(痛みなど)が認められます。
骨に転移をしている時点で
全身転移のステージⅣと
診断されます。
早期発見できるようになっている
とはいえ、ステージⅣで発見される
人がまだまだ多いということです。
一昔前であればステージⅣ=末期
と考えられていました。
しかし現在ではステージⅣであっても
末期ではありません。
治癒にいたる場合もありますし、
完治させることが難しくても
ガンと共存して何年も生きる
ことができます。
それなのに整形外科医がガンを苦手と
しているため、骨転移=ステージⅣ=末期
といまだに誤解してリハビリの指示を
出しません。
それどころか動くことで骨転移した場所が
折れるのではといらぬ心配をして
ベッドから動かないように指示を
だしたりしています。
本来であれば普通に日常生活を送れる方が
不勉強な整形外科医の診察を受けたら最後、
寝たきりにされてしまうといったことが
起こっています。
しかし実際は骨転移を起こしていても
リハビリテーションはできますし、
日常生活や仕事を続けることも可能です。
有名な方でいうと女優の樹木希林さんは
全身に転移を起こしていましたが
女優業をお亡くなりになる直前まで
続けていました。
実に発症から14年もガンと
共存し、女優業を継続していました。
医療の進歩に伴って多くのガン患者さんが
ガンと共存できるようになったにも
関わらず、ガン患者さんへのリハビリが
追いついていいないのが現状です。
このような現状を変えていきたいと
思っています。