こんにちは!
代表理事の保田です。
新型コロナウイルス感染症に関する
世界各国の発表をモニターしていて
ひとつの終息へのシナリオが
見えてきたのでお伝えしたいと
思います。
それは『集団免疫』です。
(動画でも解説しているので
こちら↓をご覧ください。)
集団免疫を説明する前に
免疫について簡単に説明
します。
人には生まれながらに備わった
『自然免疫』と、
生まれてから獲得する
『獲得免疫』があります。
自然免疫によって細菌や異物、
ガン細胞などには攻撃を加える
ことができます。
しかしウイルスはサイズが小さく、
自分の細胞内で増殖するため、
敵として認知することが難しく、
自然免疫では攻撃することが
できません。
そこで必要なのが獲得免疫です。
免疫細胞は一度感染を経験すると
ウイルスの情報を記憶することが
できます。
一度記憶してしまえば、再度ウイルスが
侵入してきた際に認知することが
できるようになります。
認知さえできれば、免疫細胞がウイルスを
攻撃することが可能です。
さらにウイルスを攻撃するのに
必要な抗体(追撃型のミサイルの
ようなもの)を作れるようになります。
このように生まれてから獲得していく
免疫が獲得免疫です。
獲得免疫を利用した予防法が
ワクチン接種です。
あらかじめ弱毒化させた
ウイルスを注射することで、
免疫細胞にウイルスの情報を
記憶させます。
つまり獲得免疫を人工的に
作り出す方法がワクチン接種です。
ワクチン接種を行い、獲得免疫を
作り出すことで、いざ感染したときに、
ウイルスを攻撃することができます。
しかしワクチンを開発するには
時間がかかります。
さらにウイルスは次々に突然変異を
起こすため、ワクチンが無効な
型が生まれる可能性もあります。
インフルエンザウイルスを
例にとれば、大分類ではA,B,Cの
3つの型に分類されていますが、
A型だけでもさらに144種類の
亜型があり、さらに変異した型が
毎年確認されています。
全部で300種類ほどの亜型が存在
しているとも言われています。
そのためインフルエンザの予防接種が
行われているにも関わらず、感染する
人がたくさんいて、毎年インフルエンザが
流行しています。
そこで期待されるのが
『集団免疫』です。
集団免疫とは、ウイルスの感染者が
増え、大多数の人が何らかの形で
ウイルスに接触し、
(無症状の感染者と接触したり、
感染者が触れたものを触ったりなど)
知らないうちに獲得免疫を身につける
ことです。
そうなると自然に感染者数が減り
終息に向かうことになります。
1918年にパンデミックを起こした
スペイン風邪(インフルエンザH1N1型)は
集団免疫によって終息しました。
当時は治療薬もなければワクチンも
ありませんでした。
それにも関わらず終息に向かったのは
集団免疫のおかけです。
(一度終息したのち、二度の
感染拡大が起こりましたが)
今回の新型コロナウイルス感染症は
どうでしょうか?
集団免疫の可能性を示す報告が
各国から出始めています。
インペリアル・カレッジ・ロンドン
の発表した論文によると、
イタリアでは感染率が0.2%と
発表されているが、実際には
10%であると報告されています。
10人に1人は感染し、獲得免疫を
得たことになります。
また米国疾病予防管理センター(CDC)は
無症状の感染者が人口の25%にのぼると
発表しています。
つまり4人に1人は獲得免疫を得たと
いうことです。
またスウェーデンは初めから集団免疫を
目標とし、EU加盟国で唯一ロックダウン
(都市封鎖)を行いませんでしたが、
公衆局の担当者によると5月中には
集団免疫が成立するとのことです。
をみても、感染者数の増加率が
8%から3.6%まで低下しています。
遠からず一度は終息に向かう
はずです。
必ず終わりは来ますから、
それまで上手にストレス解消し
心身を健全に保ちましょう!
さっかくの機会なので
普段できなかったことに
取り組むのも良いと思いますよ!