こんにちは!

代表理事の保田です。

 

今日は、先日参加した学会で

聞いてきた最新情報をシェア

します。

 

以前にも取り上げたことが

ありますが、炎症が人体に

様々な害を及ぼすことが

分かってきています。

 

炎症といっても、怪我をして

腫れて熱をもったり、

風邪をひいて熱が出るような

急性の炎症ではなく、

 

長い時間じわじわと存在する

慢性の炎症が害になります。

 

炎症を起こす物質を

炎症性サイトカインと呼びます。

 

炎症性サイトカインは本来

治癒を促進するために分泌

されます。

 

しかしサイトカインが慢性的に

分泌されてしまうと、逆に体を

傷めてしまいます。

 

ではサイトカインが慢性的に

分泌されるのは、どのような

状態だと思いますか?

 

答えは、糖尿病、うつ病、

座り過ぎです。

 

このような状態になると

炎症性サイトカインが

分泌され続けて、慢性炎症を

引き起こし、人体に害を

及ぼします。

 

 

慢性炎症による害としては、

ガンや動脈硬化などの病気に

加え、認知症があります。

 

認知症予防には、前回

取り上げたように運動が

大切ですが、

 

それと同様に長い時間

座りっぱなしでいないように

することや、

糖尿病やうつ病の方は治療を

しっかり受けることが重要です。

 

長時間座りっぱなしでいると

寿命に関係するテロメアが

短くなることも分かっています。

 

30分に1回は席を立つように

心がけましょう。

 

 

また、睡眠の質が認知症に

影響することも分かって

きました。

 

熟睡することで脳の間質腔と

いう部分が約60%拡大し、

脳脊髄液という脳を保護している

液体の流れが速くなります。

 

その結果、認知症の原因である

アミロイドβ、タウたんぱく質

といった物質が洗い流されます。

 

アミロイドβやタウたんぱく質は

25年という長い時間をかけて

蓄積し、認知症を発症すると

考えられています。

 

ですから中年期から睡眠の質を

よくすることが大切です。

 

睡眠の質を良くするには

日中に太陽の光に当たることや、

 

睡眠の質を改善する物質

トリプトファンを多く含む食品

(大豆、ごま、くるみ、ピーナッツ、
カッテージチーズなど)や

メラトニン類似物質を含むバナナ

を食べること、

 

睡眠30分前にはブルーライトを

発するスマホやパソコン、

テレビを見ることを控えること

が大切です。

 

 

認知症に対する特効薬は

まだないのが現状です。

 

ですから予防に努めるように

しましょう!