こんにちは!
代表理事の保田です。
あなたは普段、発酵食品を摂取
していますか?
発酵食品とは、微生物の増殖
により産生する物質を利用したり、
微生物の酵素による働きを
利用して、食品材料の変化を
おこさせた食品の総称です。
発酵食品の代表的なものに、
納豆や味噌、漬物、キムチ、
チーズなどがあります。
発酵食品を摂取することで
腸内細菌の状態が改善し
健康によい影響を及ぼすことは
様々な証拠から明らかになっています。
この度、スタンフォード大学医学部の
研究者らによって、発酵食品を多く
含む食事は、腸内細菌の多様性を
高め、炎症を抑えることが
明らかになりました。
炎症はさまざまな病気の原因と
なります。
身近なところでは風邪のように
ウイルス感染した際に起こる
熱などの症状が炎症による
反応です。
関節リウマチで関節が破壊
されるのも炎症による影響
です。
炎症は慢性化するとガンや
心筋梗塞、脳梗塞などの原因
にもなります。
新型コロナウイルス感染症で
重症化するのも、炎症による
サイトカインストームが原因
と分かっています。
このように様々な病気の原因に
なる炎症を、発酵食品を摂取
することで抑えられることが
分かったのは、大きな発見です。
今回の研究は、36人の健康な
成人を対象に、発酵食品の多い
食品を含む食事を10週間与え、
腸内細菌がどのように変化
するかを調べました。
結果はヨーグルト、ケフィア、
発酵させたカッテージチーズ、
キムチなどの発酵野菜を食べると、
全体的な微生物の多様性が増加し、
多くの量を食べるほどより強い
効果が見られました。
さらに血液中に含まれる
19種類の炎症性タンパク質の
濃度も低下しました。
炎症性タンパク質の1つである
インターロイキン6は、
関節リウマチ、2型糖尿病、
慢性的なストレスなどの症状に
関連しています。
スタンフォード大学予防研究
センターのRehnborg Farquhar教授は
次のように述べています。
「腸内細菌をターゲットとした食事は、
免疫状態を変化させることができ、
健康な成人の炎症を抑制する有望な
手段となります。
この結果は、発酵食品を多く摂取した
参加者に一貫して見られました」
発酵食品の摂取は体重維持に役立ち、
糖尿病、がん、心血管疾患のリスクを
低下させます。
毎日一品でもいいので
献立に発酵食品を加えるよう
心がけてください!