こんにちは!
代表理事の保田です。
予測した通り新型コロナウイルスの新規感染者数が急増しています。その多くがオミクロン株となっています。
オミクロン株について様々なことが分かってきているので、今日はその正体について話していきたいと思います。
まずオミクロン株の進化過程についてです。
今まで流行していたアルファ、ベータ、ガンマ、デルタなどは同じ系統の進化過程でした。
ところがオミクロン株は早い段階で変異した別系統のウイルスであることが分かりました。
早い段階で変異し、どこかで身を潜めていたようですが、それがどこなのかは分かっていません。
身を潜めて機が熟すのをジッと待ち続け、ここにきて一気に攻め込んできた感じです。
進化過程が異なり系統が違うとなると、現行のアルファ株用に開発されたワクチンがどこまで有効か疑問です。
次にオミクロン株の毒性についてです。
感染した人たちを調査したところ、今まで流行した株に比べて重症化したり死に至る人は少ないことが分かっています。
さらにオミクロン株は肺や気管支には入り込みにくいことも研究で明らかになっています。つまり肺炎や気管支炎が起こりにくいため、重症化しにくいということです。
潜伏期間は3日であるという報告もあります。潜伏期間が短かければ、感染から発症までタイムラグが減ります。その結果感染したのに気付かずに動き回る時間が短縮され、ウイルスをまき散らす危険性が減ります。
オミクロン株は今まで流行した株に比べてウイルスとしては優秀です。
なぜならば症状が軽度で重症化しにくいウイルスだからです。
今までにも何度か触れてきましたが、毒性が強いウイルスは絶滅しやすいです。なぜならば感染した人が次々に死んでしまうと、ウイルス自身も増殖できず共倒れしてしまうからです。エボラ出血熱などがその最たる例です。致死率100%に近い恐ろしいウイルスですが、その強い毒性ゆえに世界中に拡大することはありませんでした。
逆にウイルスの毒性が弱いと、感染した人が生きてくれるため、体内で増殖して仲間をたくさん増やせます。さらにあちこち移動してくれたら、他の人ににも感染することができ、さらに仲間を増やせます。
このような理由からオミクロン株は世界中で感染者数をあっという間に増やせたわけです。
感染者数が増えているからといって恐れることはありません。
先ほど説明したように、今まで流行した従来型新型コロナウイルスに比べて毒性が弱いからです。
従来型が危険視されていたのは、治療困難な肺炎や血管炎に伴う全身の臓器障害が出現するためでした。
しかしオミクロン株には従来型のような激烈は毒性はありません。
例年流行する風邪の原因になる旧型コロナウイルスに近付いた感じです。
こうなると感染者数に注目し発表することに意味はありません。
ちょっと想像してみて欲しいんですが、もし風邪に感染した人を発表したらどれほどの数になると思いますか?きっと今発表されている数とは比べものにならないでしょう。
それと同じことをしているわけです。
多くの人が本質を見失っているので、今一度よーく考えて欲しいです。
そもそも新型コロナウイルスが騒がれたのは
・発症までの潜伏期間が長く感染しやすい
・従来のコロナウイルス感染症に比べて重症化しやすい
・重症化した場合救命困難
・肺炎、気管支炎を起こしやすい
・血管炎も起こす
・血管炎の影響で血管、心臓、脳、腎臓など多臓器に障害が出る
といった従来のコロナウイルスや他のウイルスに比べて特異で未知な特徴があったからです。
しかし現在は状況が違います。
新型コロナウイルスが重症化を起こす機序が解明されました。重症化した際の治療法も確立されつつあります。中・軽症者に対する内服薬が開発され次々に承認申請されています。
さらに流行しているオミクロン株は今まで流行した新型コロナウイルスとは異なり重症化しにくいタイプとなっています。
以上のことを考慮すると、もう過度に恐れる必要はありません。
しかし政府はまん延防止措置を13都府県に適用承認しました。ナンセンスですね。
今は英国のように感染者数を増やしながら集団免疫を目指すフェーズです。
とはいえ脅威が全くなくなったわけではありません。
こうしている間にも世界中でウイルスは変異を繰り返しているため、今後も脅威となる新型ウイルスが流行する可能性はあります。
近年の歴史を振り返るだけでも幾度となくパンデミックはありました。(ペストやスペイン風邪の流行など)
しかし医学が発達していない状況であったにも関わらず、ウイルスの進化(弱毒化)と自然免疫の獲得によって乗り越えてきました。
今回の新型コロナウイルスによるパンデミックや今後脅威となる新型ウイルスによるパンデミックも乗り越えられます。
あまたの危機を乗り越えてきた生き残りの遺伝子を受け継いでいることに自信を持ちながら、免疫力を落とさない生活習慣(十分な睡眠、バランスのとれた食事、ストレスを溜めない)を心がけ、マスク手洗い手指消毒などの予防に努めましょう!