こんにちは!

代表理事の保田です。

 

今日は新型コロナウイルス

に関連したワクチンの話を

したいと思います。

動画はこちら↓

 

現在世界中で新型コロナウイルス

のワクチン開発が進んでいます。

 

すでに臨床検査も始まっている

ものもあります。

 

まずはワクチンについて簡単に

説明します。

 

ワクチンとは弱毒化したウイルスを

注射することで、免疫細胞に

ウイルスを記憶させ、感染に対する

準備を行う予防法です。

 

ワクチンを接種しておくことで

いざウイルスが体内に侵入した際、

即座にウイルスに対して攻撃を

開始できるので、感染を防ぐ

ことができます。

 

しかしワクチンにも問題点が

あります。

 

変異を起こしやすいタイプの

ウイルスが相手の場合、

ワクチンが旧型になっている

可能性があり、

 

せっかくワクチンを打ったのに

効果が得られない可能性が

あります。

 

このように変異しやすいウイルスの

代表がインフルエンザウイルスです。

 

インフルエンザウイルスは確認

されているだけでも300以上の型が

存在するため、予防接種をしても

効果が得れれず感染することも

多いです。

 

以前にも説明しましたが、

インフルエンザの300種類ほどある

型の中から、毎年3~4種類を選んで

ワクチンを生成しています。

 

当たる可能性は約1%とかなり低い

です。

 

実際はWHOがデータに基づいて

予測しているので、もう少し高い

確率になっていますが、それでも

100%には程遠いです。

 

 

またウイルスの種類によっては

ワクチンを接種しても、攻撃準備を

維持できる期間が1年以内と

短いです。

 

そうなると毎年予防接種を行う

必要があります。

 

インフルエンザウイルスも

このタイプに当てはまるので

毎年予防接種を行います。

 

ちなみに日本のように

インフルエンザの予防接種を

積極的に行っている国は

ほとんどありません。

 

なぜならば予防効果に乏しい

からです。

 

ちなみに僕は医療従事者なので

インフルエンザワクチンの

接種義務があり、仕方なく

打っていますが、医療から

離れていた間は打って

いませんでした。

 

家族は毎年打っていません。

 

 

話が少しインフルエンザに

それてしまったので、

新型コロナウイルスに

戻しますね。

 

新型コロナウイルスの

ワクチンを開発するうえで

問題になるのが、

 

新型コロナウイルスが、

インフルエンザウイルス

同様、変異しやすい

タイプなのかです。

 

僕の患者さんで東京大学で

ゲノム研究を専攻していた方から

詳しくお話を聞いてみました。

 

その方のお話によると、

新型コロナウイルスは2週間毎に

塩基配列が変わるとのことです。

 

つまり2週間ごとに変異

するということです。

 

この変異速度は速い部類に入ります。

 

ではワクチンを作っても無意味

になってしまいそうですよね。

 

ところがどうやら大丈夫なようです!

 

というのも新型コロナウイルスと

同系統のウイルスによる感染症である

SERSやMERSの際に、ウイルスに

対するゲノム解析が進んでいたことに

加え、

 

ここ数年でゲノム解析技術が格段に

進歩したため、新型コロナウイルスの

ゲノム解析がかなり詳細まで進んで

いるそうです。

 

その結果、変異を起こさない部位を

同定できてきているとのことです。

 

変異を起こさない部位にマッチした

ワクチンを作ることができれば、

新型コロナウイルスが変異を繰り返し

たとしても、予防効果を得られ続ける

可能性が高いです。

 

期待が持てそうですね!

 

しかしあなたが予防接種を受けられる

ようになるには、まだまだ時間が

かかりそうです。

 

臨床試験で予防効果が認められ、

安全性が確認されるまで、まだ

時間がかかりますし、

 

仮に臨床試験で効果や安全性が

確認されたとしても認可される

までさらに時間がかかります。

 

早くても1年半ほどかかるのでは

ということです。

 

今も世界中の優秀な研究者が

全身全霊で研究を行っています。

 

期待して待ちましょう!