こんにちは!

代表理事の保田です。

 

運動によって痛みが軽くなる効果が

あることは以前から指摘されて

います。

 

運動によって痛みた軽減する効果を

専門用語で

Exercise-induced hypoalgesia(EIH)

といいます。

 

直訳すると

「運動による痛みの緩和」

となります。

 

英語だと仰々しいですが

日本語にすると

そのままですね(^^)

 

 

運動によって痛みが軽くなる

仕組みはいろいろな説があります。

 

・有酸素運動によって体内で

痛みを和らげる物質(内因性

オピオイド)が作られる説

 

・痛みを脳に伝える経路の

入口である脊髄後角で、痛みの

伝達を抑える作用が改善される説

 

などが主な説です。

 

さらに最近になって報告

された第3の説が

『マイオカイン説』です。

 

マイオカインとは、持久的な

運動後に筋肉自体が分泌する

物質です。

 

マイオカインは30種以上ある

物質の総称です。

現在、効用が分かってきている

マイオカインを挙げると、

 

「SPARC」
「IL―6」
「FGF―21」
「アディポネクチン」
「アイリシン」
「IGF―1」

 

があります。

 

マイオカインの中でも代表的な

「SPARC」は、

大腸がんのがん細胞をアポトーシス

させる働きがあります。

 

(アポトーシスとは細胞が自ら死滅する

ことです。)

 

「IL―6」には体内の糖を取り込み、

肝臓では脂肪を分解する作用が

あるので、肥満や糖尿病を抑える

効果があります。

 

「FGF―21」は、肝臓で脂肪を

分解する作用があるので、

脂肪肝の予防になります。

 

「アディポネクチン」は

動脈硬化を防ぐ効能があるほか、

記憶の中枢である海馬の神経の

新生(新しく作られるという意味)

を促している可能性があります。

 

「アイリシン」も脳に影響を及ぼす

可能性があり、認知症予防効果が

ある可能性があります。

 

「IGF―1」も脳神経に作用し、

神経細胞を作り出したり、連結を

促したりする可能性があります。

 

運動し筋肉を刺激することは

様々な効用があります。