こんにちは!

代表理事の保田です。

 

高齢化に伴い医療界で関心が
高まっているもののひとつに
サルコペニアがあります。

サルコペニアについては
今までにも何度か触れたことが
あるので聞き覚えはあるかも
しれません。

ここで改めて説明しておきます。

サルコペニアの定義は
「骨格筋量の加齢に伴る低下に
加えて、筋力および/または
身体機能の低下」
です。

ひらたく言えば、老化現象で
筋肉、筋力が減り、動きが鈍く
なった状態がサルコペニア
です。

サルコペニアになると、活動量や
運動量が減っていきます。

横になったり座りっぱなしの
時間が増えるため、体力や食欲が
低下し、心肺機能が低下したり
全身が衰弱してしまったりします。

最終的には寝たきりになって
しまいます。

そこでサルコペニアを早期発見し
対策することが重要となります。

サルコペニアかどうかチェック
する簡単な方法があります。

(1)以下の質問票の合計点数を算出
してください。

 

 

 

 

 

 

 

4点未満なら問題ありません。

(2)もし4点以上であれば、
握力と椅子からの立ち上がりを
評価します。

■握力が
・男性28㎏未満
・女性18㎏未満

■椅子に座って腕を組んだ状態から
【立つ→座る】を5回行うのに
かかる秒数が12秒以上

であればサルコペニアの可能性が
高いです。

サルコペニアに対する
治療には以下のものがあります。

1.運動
・有酸素運動
:ウォーキング、水泳、
サイクリングなど
・レジスタンストレーニング
:スクワット、腕立て伏せ
などの筋力トレーニング

2.高タンパク質補助栄養食品
ロイシン:あじ、サンマ、牛肉、
鶏肉、卵、大豆、チーズ

3.ビタミンD補充
・食品では魚類、キノコ類
・薬剤では骨粗しょう症治療薬の
一種であるビタミンD3製剤

4.タンパク同化ホルモン
・テストステロン
:男性ホルモンの一種。運動や
日光に当たることで増える。
・SERM:骨粗しょう症治療に使われる
女性ホルモン剤
・ACE阻害薬:高血圧の薬の一種
治療の中で最も簡単に取り組めて
効果が出やすいのは運動と食事です。

ロイシンやビタミンDを摂取するよう
心がけ、散歩をしたりスクワットを
したりすることを心がけましょう!

 

サルコペニアになる人を減らすためにも
在宅リハビリの普及が必要です。